フランスの家庭料理の中でも、簡単・経済的・誰からも好かれる味、と三拍子揃っているのが、" アシ・パルマンティエ "。 イギリスのコテージパイや日本のコロッケと同様、 ひき肉+じゃがいものコンビは素朴でほっとする味わいが魅力です。 ポイントを押さえれば美味しさがワンランクアップ。ぜひご家庭のレパートリーに加えてくださいね!
アシ(hachis)とは、肉や野菜などをみじん切りにしたもの。本来はポトフやローストの余り肉を使うのですが、今回のレシピのようにひき肉で作ることもよくあります。パルマンティエは、18世紀にフランスでじゃがいもの普及に尽力した農学者。じゃがいも料理には、しばしば彼の名が冠されています。
アシ・パルマンティエ
材料(4人分)
- 牛ひき肉(または合いびき肉) 300g
- 玉ねぎ 1/2個
- にんじん 1/2本
- マッシュルーム 4個
- にんにく 1かけ
- ホールトマト 1/2~1缶
- タイム、ローリエ(あれば) 適宜
- 塩、こしょう 適宜
【じゃがいものピュレ】
- じゃがいも(メークイン) 3~4個(約500g)
- 牛乳 200㏄
- バター 30g
- 塩 小さじ1/2強
- ナツメグ 適宜
- お好みのチーズ 適宜
作り方
- 玉ねぎ、にんじん、にんにくはみじん切り、マッシュルームは軸ごと粗く刻む。
- フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し、牛ひき肉を広げて入れて両面を焼き付ける(余分な脂が出たらふき取る)。焼き色がついたら軽くほぐして炒める。
- 2のひき肉をフライパンの奥に寄せ、手前に玉ねぎ、にんじん、マッシュルーム、にんにくを入れて弱めの中火で炒める。しんなりとしたら、ひき肉と混ぜ合わせて炒め、塩小さじ1/2、こしょうを加える。
- ホールトマトを入れてヘラでつぶす。ローリエとタイムも加えて、時々混ぜながら煮詰める。塩、こしょうで味をしっかり整える。耐熱容器に敷き詰める。
- じゃがいものピュレを作る。メークインは皮をむき、4等分にしてゆでる。やわらかくなったら湯をきり、火にかけて水分をとばし、泡立て器でつぶす。牛乳を加えて中火にかけて温め、バターを加えて泡立て器でよく混ぜる。塩こしょう、ナツメグで調味する。
- 4を5のじゃがいものピュレで覆う。お好みのチーズをまんべんなくふる。220~230℃のオーブンで10~15分、表面がこんがりとするまで焼く。
アドバイス
- ひき肉と野菜を炒め合わせて煮詰めた段階で、しっかりめに味をつけることがポイントです。じゃがいものピュレがやさしくクリーミーな味わいなので、ひき肉の味つけでメリハリをつけるようにします。
- じゃがいもはぜひメークインを使ってください。仕上がりがとてもクリーミーになります。泡立て器でよく混ぜれば混ぜるほど、粘りが出てなめらかなピュレになります。
美味しく作るコツ
・ひき肉はしっかりめに味付ける。
・じゃがいもはメークインを使ってクリーミーに。
ひき肉の味付けは自由です。お好みで赤ワインを加えてコクを出したり、カレー粉などでスパイシーに仕上げても。オリジナルなアシ・パルマンティエを楽しんでくださいね。
素朴な料理ですが、大きなグラタン皿で作ると特別感が出ますね。 子どもから大人まで大好きな味なので、またリクエストされること間違いなしです!