7月から10月の初めにかけて、様々な種類のプルーンが出回ります。流通は少ないですが、果物の品揃えの良いスーパーや八百屋に行くと、信州産や北海道産の生プルーンを時々見かけます。中でも9月頃から出回るプルーン(大体はサンプルーンという品種)は、小粒で身がしまって味が濃く、甘みと酸味のバランスが抜群でジャムに最適です。濃厚かつフレッシュ、ごろんとした果肉たっぷりのジャム。自家製でないと味わえない、とびきりの美味しさです。
材料
- プルーン 400g
- グラニュー糖 160g(果物の40%)
- レモン汁 大さじ1
- シナモン 少々(お好みで)
下準備
ガラス瓶と蓋を洗い、オーブンで殺菌する。詳しくはあんずジャムの作り方を参照。
作り方
- プルーンはさっと洗って水気をきり、ナイフで真ん中にぐるりと切れ目を入れて半割にし、種を取る。
- 1を鍋に入れ、グラニュー糖の4分の3の量(120g)を加えてざっくりと混ぜる。蓋をして強めの中火にかける。時々蓋を取って、焦げないように混ぜる。
- 沸騰したら軽くアクを取って火を止め、ボウルに移す。
- 表面をラップでぴったりと覆い、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて一晩おく。
- 翌日、4のプルーンの皮を取り除く(つるんとむける)。
- 5を鍋に移して、残りのグラニュー糖(40g)とシナモンを混ぜ合わせて加え、レモン汁も加える。
- 蓋をして強めの中火にかける。4~5分で沸騰したら蓋を取り、アクを取りながら5分くらい煮詰める。
- 適度なとろみがつけば出来上がり。熱いうちに瓶に詰める。
プルーンジャムを美味しく作るポイント!
ジャムを2日に分けて煮る。1日目はプルーンを皮ごとさっと煮て一晩おき、皮から色素とペクチンを十分に抽出する。2日目に皮を取り除き、短時間でさっと煮上げる。
ポイントさえ押さえれば、フレッシュで果肉感のある、深紅のとても美しいジャムに仕上がります。
濃厚なのにフレッシュ感たっぷりで、後味はさっぱり。生でもドライでもない、プルーンの新境地です。
スコーンはもちろん、ナッツやシードの入ったライ麦パン、カンパーニュなど、力強い味わいのパンにもぴったり。この時期生プルーンを見かけたら、ぜひ作ってみてくださいね。