生プルーンが美味しい秋の初めに、ぜひ作りたいプルーンジャム第2弾。今回はちょっとしたバリエーションをご紹介します。プレーンなプルーンジャムは、フレッシュな味わいとごろんとした果肉感を堪能できますが、そこにくるみとシナモンをプラスすると力強くより濃厚な味わいに。りんごをプラスすると秋らしい風味豊かなジャムに仕上がります。
プルーンとくるみのジャム シナモン風味
前回のプルーンジャム同様、2日に分けて作ります。1日目の分量と手順、2日目にプルーンの皮をむき、鍋に入れてグラニュー糖+シナモン、レモン汁を加えて沸騰させ、アクを取るところまでは下記のレシピと同じです。
クルミの分量はプルーンの重量の5%ぐらい。今回は400gのプルーンで作りますのでクルミは20gくらいです。フライパンで軽く煎るかオーブンでローストして(160℃で7~8分)刻んでおきます。
アクが出るのがおさまったら、クルミを投入。
軽く煮詰めてトロミがつき、ブランデーかラム酒を加えてひと煮立ちさせたら出来上がりです。
濃厚なプルーンとクルミのジャムにぴったりなのは、やはりどっしりとした田舎パン。
全粒粉やライ麦入りの、どっしりスコーンにもよく合います。
プルーンと紅玉のジャム
濃厚なプルーンと甘酸っぱい紅玉のミックスジャムです。プルーンの季節が終わる頃にようやく紅玉が出始めるので、ギリギリの出会いもの。タイミングが合えばぜひ作ってみてくだいね。
紅玉400g(約2個分)は7~8mm角の角切りにし、グラニュー糖160g(紅玉の重量の40%)、レモン汁大さじ2と共に鍋に入れます。蓋をして強火の中火にかけ、沸騰したらアクをとりながら10分ほど煮ます。これをプルーンジャムと一緒に1つの鍋に合わせ、ひと煮立ちさせたら出来上がり。
紅玉が加わると、ぐっと“秋の味”になります。ジャムというよりもデザート。パイのフィリングに使ったり、パウンドケーキの生地に加えて焼き込んでも。アイスクリームやヨーグルトにもよく合います。
プルーンは栄養価の高いフルーツ。ビタミン、鉄分、カリウム、食物繊維、ポリフェノール、などなど、昔からミラクルフルーツと呼ばれたりしています。ドライフルーツのイメージが強いですが、ジャムにすると意外な美味しさに驚きます。
さて、生プルーンが余ったら、ついでにぜひ作りたいものがあります。プルーンを半割にしてオーブンの天板に並べ、ごく低温(90℃)でじっくり(2~3時間)乾燥させます。
セミドライプルーンの完成!
これは本当に自家製ならではの美味しさ。お茶請けにもワインのお供にも最高です。