フランス産小麦とスコーンの相性の良さは、以前にも「トラディション・フランセーズ」や「エクリチュール」で実証済みですが、今回の「メルベイユ」も期待を裏切らない美味しさです。「メルベイユ」は厳選されたフランス小麦を使い、挽き方もフランス式にこだわった準強力粉。灰分0.6%とかなり高め=ミネラル分が多い=旨みと香りの濃い粉、というわけで粉を味わうスコーンにはうってつけです。
プレーンスコーン(メルベイユ使用)
材料(直径5~6cmの丸型7~8個分)
- メルベイユ 200g
- きび砂糖 25g
- 塩 ふたつまみ
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 無塩バター 50g
- 卵 20g
- 牛乳 50g
- ヨーグルト 50g
※メルベイユは吸水が良いので、水分量(卵+牛乳+ヨーグルト)を上記より少し増やしてもいいと思います。
下準備
- バターは1cm角に切って冷蔵庫に冷やしておく。
- 卵+牛乳+ヨーグルトを混ぜ合わせておく。
- 天板にオーブンシートを敷く。
- オーブンの予熱は200℃。
作り方
- ボウルに粉、きび砂糖、塩、ベーキングパウダーを合わせて、泡立て器で混ぜ合わせる。
- バターを加え、カードで粉とバターを切り混ぜる。
- バターが細かくなってきたら、指先で粉とバターをこすり合わせるようにしながら、バターの粒をさらに細かくする。バターが溶け出さないよう素早く、さらさらのパン粉のような状態にする。
- 卵+牛乳+ヨーグルトを混ぜ合わせたものを加え、カードでざっと切り混ぜるようにして生地をひとまとめにする(この時点で粉っぽさが残っていても大丈夫)。
- 打ち粉をふった台に生地をのせる。手のひらかめん棒でかるく伸ばし、カードで生地を半分にカットして重ねる、といった作業を数回繰り返す。
- 生地を厚さ2~3cmにのばす。このまますぐに切り分けて焼成してもよいが、生地の立ち上がりを美しくしたい場合は、ラップで包んで冷蔵庫で1時間~ひと晩、もしくは冷凍庫で30分ほど休ませる。
- 生地を型で抜くか、ナイフでカットする。型で抜く場合は、型に粉をはたいてスパッと抜くようにする。カットした断面には触れないように気を付ける。残った生地は手早くまとめて直して同様に抜き(2番生地)、さらに残った生地は手で丸くまとめる(3番生地)。
- 天板に並べ、好みで表面に牛乳か溶き卵(分量外)を塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで12~15分間焼く。
⇩画像付きの詳しい作り方は、こちらの記事をご参考に。
黄色味を帯びた生地がいかにも美味しそう!旨みが濃くて口どけも良し。ちなみに「メルベイユ」はフランス語で「素晴らしいもの」という意味。
「トラディション・フランセーズ」や「エクリチュール」を使ったスコーンレポートはこちら⇩
スコーンの本場イギリスでも、有名ホテルやティールームのスコーンにはフランス産の粉が選ばれることが多いとか。フランス小麦ならではの濃い旨みと豊かな香りは、バゲットやカンパーニュのみならずスコーンにもぴったりです。クルミたっぷりのスコーンにも合いそうですね。