ディアーブル(悪魔風)と名のつく料理は、肉(主に鶏肉)にマスタードをたっぷり塗り、その上にパン粉をたっぷりまぶしてグリルする料理です。本来は1羽の鶏を1枚に切り開いて豪快に作りますから、ビジュアル的にも結構ディアーブル。うちでは手軽に骨なしもも肉でよく作ります。とにかくマスタードを思い切ってたっぷり塗るのがポイント。ただし、必ずディジョンマスタード(粒なし)を使います。なめらかで上品な風味のある辛みは、コクのある鶏もも肉の美味しさを引き立てます。オーブンで同時に焼き上げるじゃがいももカリっとしてほくほく。鶏+マスタードにぴったりのつけ合わせです。
鶏肉のディアーブル(悪魔風)
材料(3~4人分)
- 鶏もも肉 2枚
- 塩こしょう 適宜
- マスタード 大さじ3~4
- パン粉 大さじ3
- にんにく(みじん切り) 適宜
- パセリ(みじん切り) 適宜
- オリーブオイル 適宜
つけ合わせ
- じゃがいも 2~3個
- にんにく 2~3かけ
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩こしょう 適宜
作り方
- じゃがいもはくし切りにする。オーブンの天板にオーブンシートを敷き、じゃがいもとにんにく(皮つきのまま)を広げて塩こしょうする。オリーブオイルを回しかけて、手で全体になじませる。オーブンに入れて(予熱なし)180℃に設定し、20分間焼く。
- パン粉とにんにくとパセリを混ぜて、香りパン粉を作る。鶏もも肉は半分に切り、軽く塩こしょうをふる。フライパンを熱してオリーブオイルをひき、鶏もも肉を皮目から焼く。こんがりとした焼き色が付いたら裏返し、さっと焼いて火から下ろす。表面にマスタードをたっぷりと塗り、香りパン粉をまぶしてオリーブオイルを回しかける。
- 1の天板をオーブンから取り出し、じゃがいもを端に寄せて鶏肉を並べる。再びオーブンに入れて設定温度を220℃に上げ、パン粉が色づくまで10分ほど焼く。
アドバイス
- 必ずディジョンマスタード(粒なしタイプ)を使ってください。銘柄は問いませんが、マイユなどフランスのメーカーのものが無難です。
- じゃがいもは予熱なしの180℃設定で約30分で美味しくローストできます。先にじゃがいもをオーブンに入れ、残り10分ほどで鶏肉を投入できるように、調理のタイミングを見計らってくださいね。
- パン粉は細かいもののほうが口当たりもよく、きれいに焼けます。
- 天板にスペースがあれば、付け合わせ野菜を追加してもいいですね。にんじんや玉ねぎ、レンコンやゴボウなどの根菜類を大きめに切って、一緒にローストするのもおすすめです。
パン粉はこんがりサクッとして、鶏もも肉はとてもジューシーに焼き上がります。なによりディジョンマスタードのまろやかな辛みが決め手。マイルドなメリハリ感を与えてくれます。 皮つきのままローストしたにんにくは中がペースト状になるので、肉などにつけると美味しいですよ。