香り高い抹茶の焼き菓子には、甘酸っぱいあんずがとてもよく合います。 バターの味わい、抹茶のほろ苦さと深い香り、あんずの色と甘酸っぱさ…、それぞれが美味しさを引き立て合います。しっとりとコクがありながらも、爽やかな味わい。新茶と一緒に味わいたい、初夏にぴったりのカトルカールです。
抹茶とあんずのカトルカール
材料(18cmのパウンド型、または 16cmのケークドロア型1台分)
- 無塩バター 90g
- グラニュー糖 90g
- 全卵 90g
- 薄力粉 80g
- 抹茶 10g
- ベーキングパウダー 小さじ1/4~1/2
- 干しあんず 80g
- グラニュー糖 大さじ2
下準備
- バターを室温にもどし、やわらかくする。
- 卵を室温にもどし、溶きほぐす。
- 薄力粉、抹茶、ベーキングパウダーをふるい合わせる。
- 型に型紙を敷くか、バターを塗っておく。
- オーブンを170℃に予熱する。
作り方
- 干しあんずの甘煮を作る。小鍋に干しあんずとひたひたの水を入れ、中火に5分ほどかける。あんずが柔らかくなったら、グラニュー糖を加えて2~3分煮て火から下ろし、そのまま冷ます。汁気を切って粗く刻む。
- ボウルに無塩バターとグラニュー糖を入れ、ゴムベラですり混ぜる。
- ハンドミキサーの高速で4~5分、白っぽいふわふわのクリーム状になるまでよく泡立てる。
- 卵を4~5回に分けて加え、そのつどハンドミキサーの高速で2分くらいしっかり泡立てる。
- 薄力粉+抹茶+ベーキングパウダーふるい入れ、ゴムベラで切るようにして混ぜ合わせる。
- 粉っぽさがなくなったらあんずを加え、全体が均一になりつやが出るまで、大きくすくい返すように混ぜる。
- 型に生地を入れ、型を数回持ち上げて落とし、生地の中の余分な空気を抜く。ゴムベラで中央をへこませるように表面をならす。
- 170℃に予熱したオーブンで45分ほど焼く(生地の膨らんだ部分を指で押してみて、ふわっとした弾力があれば焼き上がり)。粗熱が取れたら、型から取り出し、ケーキクーラーの上で冷ます。
アドバイス
- あんずの甘煮はそのままでも美味しく、お茶請けやヨーグルトにぴったり。多めに作るのがおすすめです。冷蔵庫でしばらく保存する場合は、砂糖をもう少し多くして(あんずの重量の半分くらい)レモン汁も少々加えて煮てください。
- あんずの甘煮をたっぷり加えるので、ベーキングパウダーを少しだけ加え、膨らむ力を補います(慣れてきたらベーキングパウダーなしでもOK)。
- 焼いてから翌日以降、生地がしっとりとなじんだ2~3日目がとても美味しくいただけます。夏場以外は常温で1週間ほど保存できます。
バターと抹茶の深みのある生地に、甘酸っぱいあんずが絶妙なアクセント。 しっとりとした口当たりも魅力です。これからの季節、少し冷やしても美味しいですよ。爽やかなお茶と一緒にぜひどうぞ。