スコーンと並ぶイギリスのお茶菓子といえば、ヴィクトリアサンドイッチケーキ。 バターと砂糖と卵と粉が同量ずつ入るベーシックな生地に、ラズベリージャムをサンドするだけのシンプルな焼き菓子です。素朴にして気品のある美味しさは、伝統菓子ならでは。 カトルカール(=パウンドケーキ)のポイントを押さえながら、ぜひ気軽に作ってみてください。 しっとりとした生地と甘酸っぱいジャムのコンビには、紅茶が本当によく合います!
ヴィクトリアサンドイッチケーキ
材料(直径16cmのフラワー型または直径15cmの丸型1台分)
【カトルカール生地】
- 無塩バター 110g
- グラニュー糖 110g
- 卵 110 g
- 薄力粉 110g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- 牛乳 大さじ1
【バタークリーム生地】
- 無塩バター 40g
- 粉糖 50g
- 牛乳 大さじ1/2
- 好みのベリージャム 適宜
- 粉糖(仕上げ用) 適宜
下準備
- バターを室温にもどし、やわらかくする。
- 卵を室温にもどし、溶きほぐす。
- オーブンを170℃に予熱する。
- 型にバターを塗り、強力粉(共に分量外)を薄くはたいておく(テフロン加工の型の場合は必要なし)。
作り方
- ボウルに無塩バターとグラニュー糖を入れ、ゴムベラですり混ぜる。
- ハンドミキサーの高速で3~4分、白っぽいふわふわのクリーム状になるまでよく泡立てる。
- 卵を4~5回に分けて加え、そのつどハンドミキサーの高速で1~2分しっかり泡立てる。
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、ゴムベラで切るようにして混ぜあわせる。
- 粉っぽさがなくなったら、全体が均一になりつやが出るまで、大きくすくい返すように混ぜる。
- 型に流し入れて表面をならす。
- 170℃に予熱したオーブンで40分ほど焼く(生地の膨らんだ部分を指で押してみて、ふわっとした弾力があれば焼き上がり)。型から出して網の上で冷ます。
- バタークリームを作る。ボウルにやわらかくした無塩バター、粉糖(ダマがあればふるう)、牛乳を加えてゴムベラか泡立て器で練り合わせる。
- 7の生地を2枚にスライスし、バタークリームとジャムを塗ってサンドする。粉糖をふって仕上げる。
アドバイス
- 本来は、生地を2つの型(サンドイッチティン)に分けて焼きますが、ここでは1つの型で焼いて厚みを半分にスライスしています。中央が膨らみすぎないよう、ベーキングパウダーの使用を極力少なくして、しっとりキメ細やかな生地に仕上げています。
- バタークリームはお好みで。少し甘くしてホイップした生クリーム&いちごのスライスをはさむのも素敵です。ジャムは固めのものがサンドしやすいのでおすすめ。レモンカードもよく合います。
ヴィクトリア女王のお気に入りだったという由緒正しきケーキ。見た目が地味なところがイギリスらしく、飽きのこない美味しさです。イギリスの焼き菓子は、つくづく紅茶に合うようにできているなぁ…と、あらためて実感させられます。休日のティータイムにぜひ!