スコーンはシンプルなだけに、いつもの材料をちょっと変えるだけで、仕上がりに明らかな変化が生まれます。最近は卵なしのスコーン生地ばかり作っていたのですが、ふと卵入りのスコーンが懐かしくなり、せっかくなので両方作って比較してみることにしました。見た目だけでなく味わいの上でも、両者の違いは歴然です。どちらが正解、というのではなく、好みの問題。さて、あなたはどちら派でしょうか?
プレーンスコーン(卵入り)
材料(直径5~6センチの丸型6~7個分)
- 薄力粉または中力粉 200g
- きび砂糖 25g
- 塩 ふたつまみ
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 無塩バター 50g
- 卵 40g
- 牛乳 40g
- ヨーグルト 40g
※基本のプレーンスコーン生地は、水分となる牛乳・ヨーグルトは同割(60gずつ)で加えています。今回の卵入りの生地でも、卵・牛乳・ヨーグルトを同割(40gずつ)にしました。卵は全卵を使うと大さじ1杯弱余るので、ツヤ出し用に使います。
作り方
作り方は基本のプレーンスコーンと同じです。牛乳+ヨーグルトを卵+牛乳+ヨーグルトに置き換えてください。
感想
卵入りのスコーン生地の特徴をまとめると、以下のようになります。
- 生地が黄色味を帯びて、温かな印象になる。
- 腹割れがくっきりときれい。
- 卵ボーロのようなやさしい後味。
- 冷めると少しパサつきやすい
写真(左・卵あり/右・卵なし)からもわかるように、釜伸びは変わりませんが、卵入りのほうが、腹割れがよりくっきりとキレイな気がします。たまたまかもしれませんが、卵の膨張力が影響しているのかもしれませんね。
卵入りの生地の魅力は、卵特有のやさしい味わい。後味にたまごボーロのような懐かしい風味を感じます。
スコーンに限らずパンもそうですが、生地に卵が入るとふんわりとする反面、少しパサつきやすくなります。少し喉が渇くような感じが、紅茶にとても合うのですが…。もちろん焼き立てをすぐに食べる分には、パサつきは心配無用です。
卵あり・なしは気分次第。卵ありはふんわりやさしいニュアンス、卵なしは粉とバターを味わうしっとりタイプ。どちらにしても、おうちで焼くスコーンは最高ですね!
次回は美味しいスコーンにぴったりの、果肉感満点のお手軽ジャムを作ります。お楽しみに!