ビーフシチューといえば赤ワイン煮やビール煮など、コクのある冬の煮込み料理というイメージですが、これは白ワインとトマトで煮込む南仏版。ほどよい酸味で暑い季節にもしっくりくる煮込みです。コクがあるのにさっぱりとした味わい。南仏の郷土料理ドーブ(daube)を簡単にアレンジしてみました。
牛肉のプロヴァンス風煮込み
材料(4人分)
- 牛すね肉又は肩ばら肉 500~600g
- 塩 小さじ1
- 玉ねぎ 1個
- にんにく 1かけ
- にんじん 2本
- ホールトマト 1缶
- トマトペースト 大さじ1
- 小麦粉 小さじ2
- 白ワイン 150cc
- ブラックオリーブ 適宜
- タイム、ローリエなど 適宜
- 水 適宜
- オリーブオイル 適宜
作り方
- 玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切り、にんじんは7~8mm厚の輪切りにする。煮込み鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎとにんにくをしんなりとするまで炒める。
- 肉は5cm角に切り、塩こしょうする。フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で全体をこんがりと焼き、1の鍋に加える。
- 1の鍋に小麦粉をふり入れ、粉気がなくなるまでよく炒める。にんじんを加えて炒め合わせる。
- 2のフライパンに残った脂を捨て、白ワインを加えて火にかけ、旨味をこそげ落とす(デグラッセ)。しばらく煮立たせてから、1の鍋に加える。トマトペースト、ホールトマトを缶汁ごと加え、水をひたひたになるまで注ぐ。ブラックオリーブ、タイムやローリエなどのハーブも加え、強火にして沸騰したらあくを引く。蓋をして弱火にし、1時間半~2時間ほど煮込む(煮詰まりすぎるようなら水を適宜足す)。肉が柔らかくなったら、塩こしょうで味を調えて仕上げる。
アドバイス
ソースたっぷりなので、フィットチーネやショートパスタ、バターライス、ゆでジャがなどをつけ合わせるのもおすすめ。ボリュームのあるひと皿になります!
柔らかくほろっと煮えた肉、玉ねぎやにんじんの甘み、トマトと白ワインのほどよい酸味、それらがひとつとなった南仏らしい美味しさです。少し冷やしたワインとどうぞ!