お気に入りのビスケットはありますか?薄めでサクサク、噛むとじゅわっとバターを感じて粉の風味がしっかりとある、そんなビスケットが私の理想です。具体的なイメージは、パリの老舗パン屋ポワラーヌのクッキーや、ボンママンのガレット。材料も作り方もシンプルですが、毎回何かをちょっと変えるだけで、味わいや表情が変わります。まだまだ試行錯誤中ですが、今回は夏も近いので、暑くても作りやすい(フードプロセッサーでささっと作れる)お手軽レシピをご紹介します。
シンプルなフレンチ・ビスケット
材料
- 無塩バター 100g
- 微粒子グラニュー糖(または粉糖)50g
- 塩 ふたつまみ
- 卵黄 15g(小さめの卵1個分)
- 薄力粉 150g
【用意する道具】
- フードプロセッサー
- 抜き型(お手持ちのもので。ここでは直径5cmの花型)
- ポリ袋(Mサイズ)
- めん棒
下準備
- バターを1cm角にカットして冷やしておく。
- オーブンの予熱は170℃
作り方
- フードプロセッサーに薄力粉、グラニュー糖、塩を入れて数秒回す。角切りにした冷たいバターを加え、数回パルス(ON/OFFを細かく繰り返す)。 粉チーズのようなサラサラした状態にする。
- 卵黄を加えて、生地の状態を見ながらパルス。 大体まとまったら生地は完成。
- 生地をポリ袋に入れる。袋の上からめん棒をころがして厚さ4~5mmにのばす(生地面積の目安は25cm×20cmくらい)。冷蔵庫で3時間~ひと晩、または冷凍庫で1時間生地を寝かせる。
- ポリ袋を切り開いて、生地を型で抜く(なるべくすき間のないように)。残り生地もひとまとめにしてのばし、同様に型で抜く。
- クッキングペーパーを敷いた天板に並べ、170℃のオーブンで約15分焼く。
アドバイス
- フードプロセッサーを使わない場合の作り方。常温に戻したバターに砂糖と塩を加えて練り合わせ、卵黄を加えてすり混ぜ、粉を加えて切り混ぜます。詳しくは、黒ゴマのサブレの作り方を参考にしてください。
- 砂糖は微粒子グラニュー糖や粉糖など、粒子が細かいほどサクサクの食感になります。微細タイプのきび砂糖でもコクのある味わいになって美味しいです。
- 暑い季節になると、作業中に生地がだれやすくなります。焼き上がりの輪郭を美しくするには、焼く前に天板ごと冷蔵庫で30分ほど冷やすのもコツです。
クッキーを美味しく焼き上げる秘密道具、シルパン。メッシュ素材で油分が抜けやすく、焼き上がりがよりサクサクに。洗って繰り返し使えるので経済的ですね。
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粉の旨みとバターの豊かな風味、サクッとした歯触りで、ついつい手がのびてしまいます。シンプルで飽きのこない定番ビスケット。ぜひ繰り返し作ってみてくださいね。