空気が冷たくなってくると、コクのあるキャラメル味の焼き菓子が食べたくなります。秋から冬によく焼くのはフロランタン。カリっとしたキャラメルアーモンドとサクッとしたサブレ生地、ねちっとしたオレンジピール。ひと口でいくつものおいしさが味わえるごちそうクッキーです。市販のフロランタンはサブレ部分が厚めですが、家で作るならキャラメルアーモンドをぜいたくに分厚くするのがおすすめ。キャラメルの魔力で止まらないおいしさです。味よし見栄えよしでプレゼントにも最適。豪華でも作り方は意外と簡単です!
フロランタン・オランジェ
材料
サブレ生地
- 無塩バター 70g
- きび砂糖 35g
- 塩 ひとつまみ
- 全卵 25g
- 薄力粉 120g
キャラメルアーモンド
- 無塩バター 30g
- はちみつ 30g
- きび砂糖 30g
- 生クリーム 50g
- スライスアーモンド 90g
- グランマニエ 小さじ2
オレンジピール 20g
〈用意する道具〉
- フードプロセッサー(あれば)
- ポリ袋(Мサイズ)
- めん棒
〈下準備〉
- バターを1cm角にカットして冷やしておく。
- オレンジピールを細かくカットする。
〈オーブンの予熱〉 180℃
作り方
- サブレ生地を作る。フードプロセッサーに薄力粉、きび砂糖、塩を入れて数秒回す。角切りにした冷たいバター加えて、数回パルス(ON/OFFを細かく繰り返す)。粉チーズのようなサラサラした状態にする。
- 卵を加えて、生地の状態を見ながらパルス。大体まとまったら生地は完成。
- ポリ袋に入れ、袋の上からめん棒をころがして厚さ3~4mmにのばす(生地面積の目安は25cm×18cmくらい)。冷蔵庫で3時間~ひと晩、または冷凍庫で1時間生地を寝かせる。
- ポリ袋を切り開き、クッキングペーパーを敷いた天板に置いて、フォークで突いてピケする。180℃に予熱したオーブンで17~20分、表面にうっすら焼き色がつくまで焼く。
- サブレ生地を焼いている間にキャラメルアーモンドを作る。小鍋に無塩バター、はちみつ、きび砂糖、生クリームを入れ、中火にかける。バターが溶けてぐつぐつしたら、さらに1分ほど煮詰める。スライスアーモンドを加えてゴムベラでよく混ぜ、水分を飛ばす。
グランマニエを加え、ひと煮立ちしたら火を止める。
- 4のサブレ生地を取り出し、オレンジピールをまんべんなく散らす。5のキャラメルアーモンドを均一に塗り広げる(生地の縁1cmくらいを残す)。
オーブンの温度を170℃に下げて生地を戻し入れ、表面がキャラメル色になるまで17~20分ほど焼く。
- オーブンから取り出し、熱いうちに端を切り落とし、好みの大きさに均等に切り分ける。金網の上で完全に冷ます。
アドバイス
-
-
- もちろんフードプロセッサーを使わなくても作れます。その場合、常温に戻したバターにきび砂糖と塩を加えて練り合わせ、卵を加えてすり混ぜ、粉を加えて切り混ぜます。詳しくは、リンツァークッキーの作り方を参照してください。
- オレンジピールやグランマニエはなければ省略しても構いませんが、アーモンドとオレンジの風味はとても相性がよく、奥行きのある味わいになるのでぜひ使ってみてください。
-
成形時に切り落とした「福耳」が実は美味しいのです。これは作った人だけのお楽しみ!
フロランタンの歴史は、カトリーヌ・ド・メディシスにまで遡るのだとか。揺るぎないおいしさは古典菓子の貫禄。ぜひ作ってみてくださいね!